STORY

犬猿もただならず

#31

セルティの“首”の一件で激怒した波江が、チャットルームを荒らし、事態の責任を取れと帝人を糾弾する。一方、シューターと行動をともにしていた静雄はかさねと遭遇。かさねの手によりセルティが矢霧清太郎に売り渡されようとしていることを知り、怒りを露わにする。しかしそこにヴァローナが現れ、静雄に銃口を向け――。

「犬猿もただならず(けんえんもただならず)」

仲の悪いといわれる犬と猿より、さらに仲の悪いこと。(出典:大辞林)

「折原君と静雄はまさに水と油、犬と猿よりもっと酷い。二人を引き合わせたら面白いかなと思ったんだけど…。世の中にはどうしても相容れない存在というものがあるようだね」
「シズちゃん死ね!」
「テメエが死ねやノミ蟲があああ!」
「ほらね。いつまで経っても困ったものだよ」